目次
はじめに
筆者は2024年9月にMBA取得に向け渡英する予定なので、5月末にビザの申請をしました。今回はイギリス学生ビザのオンライン申請について、実際の筆者の体験を基に解説します。
イギリス学生ビザ申請の流れ、オンライン申請での質問項目、申請費用はどれくらいかなど、気になる方は是非ご一読ください。
※以下は2024年5月末時点の情報です。
筆者のMBA受験について気になる方はこちらをご参照ください。
イギリス学生ビザ申請の流れ
まず初めにイギリス学生ビザを申請する際の流れについてです。
イギリス学生ビザ申請はおおまかに以下の流れで進みます。今回は③と④のオンライン申請と各種費用の支払い、ビザ申請センターの予約について解説します。
イギリスビザ申請はこちらから。多くの日本の方は「Apply outside the UK」になると思います。
- 合格発表
- 入学予定校からCAS番号の発行・通知
- 学生ビザオンライン申請
- IHS支払い・ビザ申請費用支払い・ビザ申請センター予約
- ビザ申請センターでビザ申請・写真撮影・指紋採取
- パスポート受領
- イギリスでBRPカード受領(イギリス渡航後10日以内)
- オンライン申請の最後にビザ申請費用(490£)とIHS(移民健康保険料:大学院に1年留学する場合は1164£)の支払いが必要。
※各種費用は2024年5月時点のものであり、最新情報はご自身で確認するようにしてください。IHS費用の概算はこちらでできます。 - ビザオンライン申請は入学予定の大学からCAS番号が発行されてからです。
※合格する時期にもよると思いますが、9月入学の場合はだいたい4~5月頃送付されてくるのではないでしょうか。私は4月にCAS番号を入手しました。 - 日本人は結核検査不要。
CAS番号を入手したら可能な限り早めにオンラインビザ申請を開始しましょう。なぜならオンラインビザ申請には入力する項目がかなりたくさんあり、特に渡航歴はものすごく時間がかかります。私は3~4日くらいかけて少しずつ入力しました。
過去10年間の渡航歴(渡航先、目的、入国日、出国日など)をトランジットも含めて全て書く必要があるので、過去のパスポートや写真、SNSの投稿などを参考に正確な入国日や出国日を記載するようにしましょう。
出入国記録の開示をすることも可能ですが、私はお勧めしません。理由は①時間がかかる②トランジットは記載されないからです。
それでも出入国記録が必要な方はこちらから出入国記録開示ができます。
イギリス学生ビザオンライン申請の質問項目
- 基本情報(氏名、ビザの種類、メールアドレス)
- コース詳細、授業料、スポンサー(入学予定の大学)情報、イギリス入国予定日
- 個人情報(出生地、住所、電話番号、性別、生年月日等)
- パスポートの詳細情報(パスポート番号、発行期間、発行日、有効期限)
- 留学に関して経済的支援の有無
- 親の情報(名前、生年月日、国籍等)
- 勤務先
- 英国内の家族有無
- 英国内の居住予定地
- 過去10年間の英国の旅行歴
- EEA (European Economic Area)やオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカ、スイスなどへの過去10年間の渡航歴
- 上記のEEA等の国以外への過去10年の渡航歴
※これらの渡航歴にはトランジットも含みます - その他の履歴(戦争犯罪、テロ、国際犯罪歴などの有無)
- スポンサー情報(入学予定のスポンサー番号や住所、CAS番号など)
- 英語のレベル
- 英国国民保険の有無
- 奨学金(Fullbright、Marshall, Chevening or commonwealth scholarship)や学生ローンの有無
- BRPカードの受け取り場所など
- 虚偽の申告がないことの申請
当然ですが、質問は全て英語なので自身がない人は都度調べて回答するようにしましょう。各項目の入力が終わったら記入内容に誤りがないことを宣誓し、各種支払いに移行します。
IHS(移民健康保険)の支払い
イギリスに留学する場合、現地で医療サービスなどを受けることができるIHS(国民保険のようなもの)の申請をする必要があり、ビザのオンライン申請の流れで保険の申請・支払いをすることになります。
私の場合は12ヶ月のコースで、入国前1か月+コース終了後4か月の計17か月分のIHSを支払いました。1164£で、日本円で239,847円(2024年5月27日のレート)でした…。非常に高いです。
※下の画像は私が申請した際の料金を示しているページですが、学生ビザの776£は12か月分の料金なので注意が必要です。

ビザ申請料の支払い
IHSに続けてビザ申請料の支払いをします。ビザ申請料は490£。日本円で100,967円(2024年5月27日のレート)で、IHSと合わせて約35万円の支払いでした。ビザ申請だけなのに高い…。ちなみにここでの支払いにはクレジットカードやPayPalが使えます。クレジットカードで支払う場合はVISAかMastercardでの支払いとなります。
※支払いの際に支払い処理がPendingになることが多々あるようです。その場合はしばらく待って再度ログインすると支払いが成功したか失敗したかがわかります。

IHSとビザ申請料の支払いの後、ビザ申請センターの予約をします。また、支払いが済むと、チェックリストという書類をダウンロードできるようになるので、必ずチェックリストをダウンロードしておきましょう。同リストにはビザの申請に必要な書類が書いてあります。
※学生として正規のコースに入学する一般的な日本国籍保有者の場合は、基本的にはチェックリストには必要書類としてパスポートしか書いていないと思います。
ビザ申請センターの予約
支払いが済むとビザ申請センターの予約ページに画面が遷移するので、必要項目を入力して、ビザ申請センターに行く日時の予約をします(センターは東京と大阪から選択します)。ビザ申請センターでは必要書類を提出し、顔写真の撮影と指紋採取を行います。
また、日時予約後必要書類をアップロードできるようになるので、何かアップロードしたい書類がある人はここでアップロードしておきましょう。ビザ申請センターで書類を提出すると追加料金が発生する可能性があるので、できれば事前にアップロードするのをお勧めします。
ちなみに私は何もアップロードしていません。日時予約が完了すると確認メールが届くのですが、そのメールには、必要以上の書類をアップロードすると審査が遅れることがある、との文言があるので、特にアップロード必須の書類がない方は何もアップロードしなくてもよいと思います。
よくCASレターや卒業証明書、資金証明などをアップロードする方がいますが、追加で必要な書類があればUKVI(英国ビザ・移民局)から連絡が来るはずなので、まずはチェックリストに記載の書類を準備し、UKVIから追加書類提出の連絡があった場合は、その連絡を受けて提出すれば問題ないかと思います。また、日時予約完了後の予約確認書を必ず印刷しておきましょう。
有料サービス(パスポート郵送、SMSによる通知、当日の書類スキャンなど)も事前にオンラインで購入可能です(現地でも同様に購入できます)。ちなみにビザのプライオリティサービス(審査が5日程度で終わるサービス)も購入できますが、500£(2024年5月27日のレートで約10万円程度)かかるので、ビザ申請は可能な限り早めに取り掛かりましょう。
当日までに必ず印刷しておくもの
- 予約確認書(予約日時が書いてあり、バーコードの記載がある書類)
- チェックリスト
あとは予約した日時にビザ申請センターに行きましょう。
ビザ申請センターに行く際には、パスポート、予約確認書、チェックリストの3点は必ず持っていきましょう。
おわりに
ビザ申請は初めてという方も多いかと思います。今回はできる限り詳細にイギリス学生ビザのオンライン申請の流れ、必要な費用などを解説しました。この記事が、これからイギリス学生ビザの申請をする方の参考になれば幸いです。