高校教員から未経験のコンサルティング業界に転職

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クレアチニン

クレアチニン

公立高校の英語教員から未経験でシンクタンクに転職。コンサルタントとして、通信・メディアセクターのリサーチ、コンサルティング業務に従事。大学在学中にTOEIC940点、TOEFL iBT84点を取得し、米国の大学に留学。英国MBA留学に向けてIELTS7.0取得。

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みなさんは今の仕事が楽しいですか?私はすごく楽しいです!

毎日新しい発見があり、学びになることが山ほどあるからです。私は以前、公立高校で英語科の教員として働いていましたが、転職し、現在はコンサルタントとしてリサーチやコンサルティング業務に従事しています。

私がなぜ教員から未経験のコンサルティング業界に転職したのか、転職して生活がどのように変わったのかをお伝えすることで、今転職しようかどうか悩んでいる人の背中を押すことができれば幸いです。

高校での仕事


私は大学を卒業後、とある自治体で高校の英語教員として働いていました。年齢が近かったこともあり、生徒たちとも楽しく過ごす日々でした。

部活で休日出勤はあるものの、世間で言われているほど部活やその他の業務で忙しいということもなく、特に不満もなく仕事ができていた点に関しては恵まれていたのかもしれません。英語と授業が好きだったため、部活後の教材研究や授業準備も苦ではありませんでしたし、良い同僚や先輩にも恵まれていました。また、保護者対応もそれほど大変ではなく、当時勤務していた学校は非常に落ち着いていました。

転職を考えたきっかけ


教員として働き出して約2年半経過した頃、業務にも慣れ、特に真新しいことのない日常を過ごしていました。人によって感じ方は様々ですが、私の中では、一年間の仕事がルーティン化され、そのサイクルをずっと回すような感覚になっていました。そのままなんとなく教員を続けても問題なかったのですが、単純な日々の繰り返しに変化が欲しいとも思っていました。また、教員のボランティアのような働き方に少々うんざりしていた、ということもあります。


そんな時期に日本の金融機関で働いていた友人が仕事で海外に行くことになったことを知りました。その友人に触発され、以前から海外に興味があった私は、スキルを身につけ、自分も海外と関係する仕事に従事し、最終的には海外で仕事をしていけるような人材になりたいと思うようになりました。転職についていろいろ調べていくうちに、海外セールスやコンサルティングなど、将来に向けて有益なスキルを身につけることができ、更にコミュニケーション力や英語力を活かすことができる仕事に就きたい、という気持ちが次第に強くなっていきました。


教員からの転職は、シナジーが効くスキルがないため、難しいということはよく聞きますが、それは本人の努力次第で何とでもなると思います。何かしらスキルを身につけるために資格や語学の勉強をするのもよいですし、普段から物事を論理的に考える癖をつけておくと転職後に非常に役立つでしょう。また、年齢も転職の際には重視される要素となり得ます。特に未経験の業種への転職は30歳までということもよく言われるため、未経験の業種に転職する場合は可能な限り早く行動に移すようにしましょう。

私はどちらかというと、冒険や変化を恐れないタイプで、自分が気になることがあると、失敗を考えずに取り組むことができ、何事もやらないで後悔するより、やって後悔する方が良いと考えています。今回の転職ではそれが良い方向に転がってくれたのかなと思います。

転職の準備と期間


私が転職活動を開始して、転職が決まるまでの期間は4ヶ月でした。実際に転職する際にはいくつかの転職サイトに登録しましたが、最終的にはJACリクルートメントを通して転職することに成功しました。JACリクルートメントは各人のニーズやスキルセットにあった求人を紹介することに強みをもっており、登録することで、自分のバックグラウンドやスキルに応じた求人を紹介してもらうことができます。登録・利用は無料なので、転職を考えている人は必ず登録しておきましょう。

私が応募していた仕事は主にコンサルティング業界やメーカーの海外セールス職でした。JACリクルートメントの担当リクルーターは私の経歴や背景を理解し、求人を紹介してくださるとともに、転職活動をする中での悩みの相談にもご対応いただきました。そのおかげもあり、最終的には現在働いているシンクタンクへの転職を成功させることができました。また、担当の方には採用後の給与や仕事の開始時期についても、交渉していただき、希望通りの転職を実現することができました。


教員という仕事をつづけながらの転職はなかなか大変でしたが、うまくスケジュールを組むことで、転職活動を続けることができました。適性検査等がある場合はある一定期間内に受験できれば問題ありませんが、面接は基本的に平日になるので、そこは事前に休んだり、時間休をとったりできるように、調整する必要があります。教員であれば、試験休みや長期休暇などをうまく活用することで、スムーズな転職活動ができるでしょう。一般企業の方は、事前にスケジュールをおさえて、面接のための時間を取れるようにしましょう。私の場合は年度末の休みが多くなる時期や試験休み、授業終了後の夕方から夜にかけての時間などを転職活動や面接の時間に充てました。また、担当リクルーターの方との面談は基本的には平日の業務終了後の夜に設定していました。


転職には自己分析や経歴、スキルの棚卸しが必要ですが、この期間に真剣に自分が何をしたいのか、教員のままではなぜだめなのかを考えることができ、より前向きな気持ちを持って転職活動に望むことができたのが、大きな成功要因だったと思います。


今の仕事が大変で職場環境も悪い、といったネガティブな理由で転職したいと考える人も多いでしょう。しかし、仕事を変えて、自分が今後何をしたいのか、そのためにはどのような仕事でどういったスキルを身につけるべきなのかなどを考え、前向きな気持ちで転職活動を進めることが成功の秘訣だと思います。

転職後の生活


転職後はそれまで全く未経験だったリサーチやコンサルティング業務に従事しています。今では自分のクライアントを持ち、直接お客様とやり取りする中で学ぶことも多いです。チームでの仕事も多いですが、時には個人の能力で勝負する場面もあるため、最初は苦労しました。しかし、現在は仕事にも慣れ、物事を論理的に考えるとともに構造的に捉えるスキルも業務を通じて身についていると感じます。
加えて、専門としている情報通信・メディア分野に関する知見を蓄積し、国内だけでなく海外における動向についてもトレンドを追っています。コロナ禍ではほぼなくなってしまいましたが、海外出張も多く、1~2か月に一回は海外に行く機会もあります。また、コロナの影響もあり、2020年以降はリモートワーク・フルフレックスが基本で、出社することもほとんどなくなり、満員電車による出勤・帰宅ラッシュでストレスを感じることもなくなりました。教員時代には避けられなかった休日出勤や無給残業も少なくなり、業務内容だけでなく普段の働き方においても満足しています。

転職してよかったことはこちらの記事にまとめています。

まとめ


未経験の業種に転職したいけど、生かせるスキルがない、未経験では難しいのではないか、と考える人も多いと思いますが、まずは行動に移すことが重要です。私は様々なエージェントに登録した結果、JACリクルートメントで採用を勝ち取ることができました。


教員からの転職は困難な場合が多いですが、うまく転職エージェントを活用することで、自分の強みや経験を生かした転職をすることが可能です。転職した結果後悔する人も一定数いますが、私は転職して本当に良かったと思います。自分の能力や限界を自分で決めていては、そこからさらに上に行くことはできません。繰り返しになりますが、まずは行動して、挑戦することが重要で、失敗したらその時に考えればよいのです。始める前から失敗を考えることはやめましょう。


大学を卒業するタイミングで自分の将来設計を完全にできる人は稀で、多くの人はどこかのタイミングでやり直したい、違う方向にいきたいということを考えることが多いです。人生一度きり、自分の人生は悔いのないようにやりたいことをやるようにしましょう。

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