教員からコンサルタントへ – 転職で変わった日常   ~転職後に感じるメリット~

3 min 183 views
クレアチニン

クレアチニン

公立高校の英語教員から未経験でシンクタンクに転職。コンサルタントとして、通信・メディアセクターのリサーチ、コンサルティング業務に従事。大学在学中にTOEIC940点、TOEFL iBT84点を取得し、米国の大学に留学。英国MBA留学に向けてIELTS7.0取得。

FOLLOW

Pocket

3年間の公立高校教員生活を経て、私は新たなキャリアを求めてシンクタンクへと転職しました。この転職は私の生活に多くの変化をもたらし、その中には私が以前は想像もしていなかったようなポジティブな変化も含まれています。今回は、教員を辞めて良かったと感じている点をいくつか共有したいと思います。
現在教員や公務員として働いている方で転職を考えている、今後のキャリアに悩んでいるという方は是非ご一読ください。

私が実際に転職した際のスケジュールや、なぜ未経験の業界に転職することができたのかはこちらの記事で紹介しています。

はじめに(教員から転職を考えた経緯)

まず、はじめに転職を考えた理由です。教員として生徒と接することや、授業をすることは好きでしたし、生徒が教えたことを理解してくれた時はとてもうれしくてやりがいを感じる仕事だったのは間違いないです。しかし、楽しさややりがいがある一方で、労働時間に見合わない報酬や休日の少なさ、意味をそれほど感じない時間外労働の多さなど、教育とは関係ない部分での不要な業務の多さにうんざりしていました。
私には教員以外にも金融やコンサルティング業界で仕事をしている友人がいて、仕事の話を聞いたりすることもあり、教員という世界の外を見るのも良いのではないか、と考え転職活動を始めることにしました。
運よく転職でき、今では楽しんで仕事と向き合っています。それでは教員を辞め、転職して良かったと感じることを紹介します。

給与の向上と努力が報われる環境

まず、最も感じた変化の一つが給料です。教員時代と比較して、私の収入は明らかに増加しました。転職して一年目は+100万円弱程度でしたが、転職から3年経ち、1.5~2倍になりました。これは、シンクタンクでの業務が高度な専門知識を要求される分、それに見合った報酬を得られるためです。業務ではクライアントが求めるアウトプットを超える価値を提供しなければならないので要求されるレベルは非常に高いですが、やりがいを感じる仕事です。
基本的には複数のプロジェクトが同時に走るため、プロジェクトの納期や報告タイミングの重なりによっては業務がひっ迫するタイミングもあります。そのため業務が膨大になり、時間外勤務が増えてしまったことなども年収が上がった要因の一つではあると思います。しかし、働いた分報酬がもらえるというのは少なくともやる気につながるので、プラスではないでしょうか(教員として働いていた頃は基本的には残業代が出ないので、ただ働き同然です)。
経済的な余裕が生まれたことで、生活の質が向上し、趣味や自己投資にも余裕を持てるようになり、このおかげで英国MBA取得にも挑戦できるようになりました。
また、休日が増えたことで家族や友人と過ごす時間が増え、人間関係がより豊かになったと感じています。これらは、教員時代にはなかなか得られなかった価値です。
この、努力が報酬に直結する環境は、自分の能力を存分に発揮する動機となり、日々の仕事に対する意欲向上につながっています。成功への道のりは決して容易ではありませんが、達成感と成長を実感できる毎日は、私にとって非常に充実しています。

英国MBA受験についてはこちらの記事で紹介しています。

休日の増加とプライベート時間の確保

教員時代は部活動の指導で休日出勤が多く、私生活と仕事のバランスを取るのが難しいこともありました。今でも覚えていますが、筆者の場合は、部活や学校のイベントなどのため、友人の結婚式に行くことができない、友人たちの旅行に私だけ参加できないことなどもあり、とてもショックでした…。しかし、現在の職場では基本的には休日勤務がなく(上述したように業務がひっ迫するタイミングやプロジェクトによってはもちろん休日勤務もありますが)、休みが増えたことで自分の時間を大切にできるようになりました。
転職後は休みを取る機会も増えたため、私的な旅行でも年間4~5回は海外旅行に行くことができるようになりましたが、これは教員時代には休みが取れないためまず不可能でした。
趣味や勉強にも時間を取れるようになり、自分のために使える時間がとても増えたことを実感しています。

勤務の選択肢(在宅勤務やフレックスタイム)

新型コロナウイルスの影響もあり、在宅勤務が普及しましたが、私の職場でも在宅勤務を選択できる環境にあり、基本的には在宅勤務が多いですが、業務によっては出社することもあります。これにより、通勤時間がなくなり、その分個人の自由な時間が増えたことは大きなメリットです。
また、フレックスタイム制度が取り入れられているので、勤務開始や終了は個人の裁量に任されています。このため、出社する場合でも通勤ラッシュを避けて出勤できるようになり、日々のストレス軽減につながりました。自身がもつ業務を終わらせていれば自由に勤務時間を調整できるのは大きなメリットです。また、小さな子供を持つ同僚や先輩もいますが、子育てをしながらでもこれまでと変わらず勤務できるので、家庭がある方にとってもメリットがあるのではないでしょうか。

出張の機会

最後に、コンサルタントとして働く中で、国内外の出張が増えました。これまで訪れたことがない地域に行くことができ、仕事を通じて新しい文化や価値観に触れる機会が増えたのは、非常に刺激的な経験です。出張による新たな地域の訪問は、仕事の枠を超えた価値をもたらしてくれました。異文化への理解を深め、新しい人々との出会いは、私の視野を広げ、仕事に対する新たなアプローチをもたらしました。これらの経験は、私の人生においても非常に貴重なものとなっています。

まとめ

教員として働いた経験は、今の私を形作る上で欠かせない貴重なものでしたが、シンクタンクへの転職は私のキャリアにおいて新たな世界を開いたと言えます。給与の向上、休日の増加、努力が直接報われる環境、柔軟な勤務体系、そして出張を通じた新たな経験の獲得は、私にとって大きな変化であり、成長の機会でした。
教員を辞めて良かったと断言できるのは、これらの経験が私の人生に新たな色を加え、より豊かなものにしてくれたからです。
この転職は、私のキャリアだけでなく、私の人生においても大きな転機となりました。新たな挑戦への一歩を踏み出す勇気を持つことで、未知の可能性に満ちた道が開けることを、私の経験が証明していると言えるでしょう。未来への一歩を踏み出すことに躊躇している人々に対して、私の物語が少しでも勇気やヒントを与えられれば幸いです。

関連記事